神戸・六甲山の奥の静かな住宅街に佇む『ユーカリプティース』は、神戸発のお菓子を、くまさんのキャラクターで彩る、人気のパティスリー。
　2006年に現在の地に移る前から、生菓子に劣らず焼菓子の売れ行きが良く、移転後、さらに厨房設備を充実させて、伸び続けるニーズに応えている。
　なかでもテックヨロズの3台の機器は、
「ウチのクッキー作りには、なくてはならないもの」と中村傑悦シェフ。
「オープンした時、製造は一人で行なっていましたから、その当時からクッキー成型機は導入していました。
　少量でもアイスボックスクッキーの成型ができて、頼もしい存在でしたし、もちろん今も活躍してくれています。
　コンパクトなので、厨房の一角に置いておき、使う時だけ出せるのが以前から便利でした。
　移転後は焼菓子がさらに伸び、生地をカットするのも手作業では追いつかなくなって、厨房にゆとりが出来たこともあり、クッキーカッターを採用。
　スピードアップが図れましたし、慣れたスタッフでないとできない仕事が、安定してできるようになりましたね」
　また、かつては手で行なっていた絞りも、需要に対応するため、機械に任せることに決め、移転から2年後にミニデポジッターを採用することになった。
「同じ頃に新しいオーブンを導入したので、カットした生地や絞り出した生地の焼成にも対応できました。
　デポジッターは、バターとチョコの絞りクッキーだけでなく、いまよく売れている『ぷちシューラスク』の製造にも力を発揮してくれています」
　同店では、2年ほど前から高速道路のサービスエリア向けに、神戸の専門店発のお菓子として、クッキーをアソートで袋に詰めた「ざくざくクッキー」を提供しており、テックヨロズの機器により、そのための量産体制が整った。
「商品が売れる流れで機械化を図り、これからさらに伸ばしていくための環境が出来ました。
　機械に任せながらも、任せっ放しにはせず、パティシエが微調整を行なうなど、ウチの店らしい使い方をしていきたいと思っています」