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北浜本館のクッキーコーナー。米粉を使ったクッキー「穂の一」は、ギフトの定番中の定番だ。

 2003年に創業、日本の恵みを生かした、日本人の心に響く洋菓子ブランドとして大阪から発信を続ける『五感』は、北浜本館を中心に、現在は大阪、京都、兵庫の百貨店にも出店し、幅広い世代のお客を集めている。
 特に贈答シーンでは、品質、品揃えともに広く支持され、数年来、焼菓子の需要が増加。お客の要望に応えるために、4年ほど前には生産力の強化を図り、安定した商品提供に努めている。
 その中心と言えるのが、大阪市東淀川区にある第2アトリエで活躍する、テックヨロズのクッキー成型機とカットマシンで、
「ギフトのクッキーがよく出ていまして、特にお中元や、お歳暮などの贈答シーズンは相当な数になるので、4年前、少人数でも効率的に製造ができるように設備を整えました。
 このクッキー成型機は、いろいろな生地に対応でき、生地を傷めませんし、簡単な操作でできるので、スタッフ一人でも大量に、きれいに成型できるのが大きいですね。アトリエ内の生産効率が格段に上がりました。
 しかも、通常のモデルに加えて、見ての通り、生地を入れてから押さえ込む機能もオプションで付けてもらったので、生地が入るのが、よりスムーズ。1人・2時間で1万5000枚分は成型できるんですよ」と、『五感』製造課の山田時生課長。
 また、成型機の隣りに置かれたカットマシンcut460は、テックヨロズが取り扱うドイツ製機器で、成型した生地が5本のレーンに入り、すみやかにカットされて、下の天板に並ぶ。
「生地に合わせて手で調整して固定し、安定してスピーディーにカットできます。スタッフは操作しながら、カットされた生地をチェックするだけ。1人で650枚×4回ほど行いますので、だいたい2時間で2600枚がカットできるんです。
 傍には同時期に導入された大型のラックオーブンがありますから、人の手や目を通りながらも、大量に生産できるシステムが整いました。今はパティシ
エも担当していますが、いずれはパートさんだけに任せられるかな、と思っています」と山田課長は話す。

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