|
北九州小倉北区にある、1997年創業の『フランス菓子 果摘』は、2007年の移転・リニューアル前後にテックヨロズのクッキー成型機とクッキーカッターを導入し、不況といわれる昨今においても安定した売上げをみせている。
「2台を入れた最大の理由は、『クッキーシュー』の上にのせるサブレを製造するためだったんです。粉が少ない配合なので、以前はパイローラーでサブレ生地を延ばして、型で抜いていました。
でも、1日何百枚も型抜きするのは大変な作業で、丸めて切る方が手早いのですが、生地はサブレ生地より断然、柔らかくて、4mm程度の厚さに均等に切るのは難しいですし、中にアーモンドが入っているので、手作業だとグシャッとなりやすかったんです。
当然、サブレ生地を手で揉んで、延ばすという仕事も職人の技術として必要なのですが、作業効率を考えると、熟練の職人が仕事をしているようなクッキー成型機とクッキーカッターは、いれて本当に良かったな、と思いますね」と、オーナー・シェフの楠本克実さんは話す。
職人の経験に左右されることなく、高品質の商品作りが可能となり、サブレ・7種類の味わいも向上。計画生産ができ、突然の注文にも慌てることがなくなったそうで、
「ギフトでも、バラ売りでも需要が高いサブレは、ウチではとても大事にしている商品なのですが、クッキー成型機を使うようになって、よりサクサク感が増しましたね。
空いた時間に仕込んでおき、カットした状態で冷凍。小まめに焼いて店頭に並べ、急な注文にも対応できるようになりました。
一方、バイブロシフター、きれいに空気を含んだ状態でふるってくれるので、非常に重宝しています。手でやっていた時には、大量に粉が舞って、汚れの原因にもなっていたし、吸い込むと体にも良くありませんからね。
３つの機材のおかげで、効率が上がり、職場の環境も良くなりました。作業時間が短縮できると、働く者にゆとりが生まれ、その結果、より良い商品作りができるようになったのではと思っています」
| 
