三島市の南部の、富士山を背景に大場川や御殿川が流れる、のどかな住宅街に建つ『パティスリーモン』。
　老舗や新進の洋菓子店が競うエリアだが、その中でも根強いファンを獲得している人気店だ。
　オーナー・シェフの山田さんは、洗練されたシンプルな店造りを目指し、おしゃれで落ち着いた雰囲気が、お菓子のおいしさと共に評判となっている。
　そんな『パティスリーモン』では焼菓子が好評で、詰め合わせセットが売れ筋商品となっているが、その詰め合わせに欠かせないアイテムの一つがクッキーだ。
　山田さんは、数年前にテックヨロズのクッキー成型機を導入していて、
「以前は手作業で成形していたのですが、人手不足もあり、作業の効率化を図って労働時間を短縮できれば、と思ったんですよ」
　山田さんは独立前には鎌倉の『レ・シュー』で働いていたが、当時はクッキー成型機が入っていなかったそうだ。
　その後に導入した倉内シェフから《すごく、いいよ！》という話を聞き、見学に行ったということで、
「成型機で作ったクッキーを食べたり、操作を見たりして、大丈夫だと確信でき、購入しました」
　実際に導入してみると、手間がかからず、「大助かりです」と、山田さんはクッキー成型機を入れて良かった、と満足している。
「製造補助のアルバイトの人が操作して成型できるので、狙い通り私の作業時間が大幅に短縮できましたね」
『パティスリーモン』のクッキーはバニラ、イチゴ、レモン、マカダミア、黒糖、抹茶の6種類。詰め合わせ以外にバラ売りでも人気があり、専用のオリジナル袋を作っている。
《自分のできる範囲で、自分の作りたいお菓子を作って、売りたい》という山田さんにとって、クッキー成型機は、なくてはならない機械となっているようだ。