西鎌倉の『レ・シュー』は、現在地の近くで13坪の旧店舗でスタートした。狭い売り場だったので品揃えにも限界があり、看板菓子の「にしかまプリン」が飛ぶように売れていたこともあり、プリン主体の店というイメージが強かった。
しかし、2003年に現在地にリニューアルオープンして店舗が広くなり、生菓子、焼き菓子共にアイテム数を増やし、「にしかまプリン」以外の商品の売上も伸びていった。ギフト用焼き菓子も徐々に実績を上げていった。
しかし、店が大きくなり、スタッフも増えてローテーションでポジションを移動するようになり、スタッフがそのポジションに慣れるまでの間、作業が標準化しないという難しさも生じた。例えば、焼き菓子ならクッキー生地の手のしなど太さにバラつきが出ることなどもあったそうだ。
そこで、オーナーシェフの倉内さんは、テックヨロズのクッキー成型機とクッキーカッターを導入して、製品の安定化を図った。
「やはり、きれいに均一に仕上がりますし、手作業より数倍もスピードアップして、労働時間の短縮にもつながっていますね」
と倉内さんは、クッキー成型機&クッキーカッター導入の成果を語る。
「今年は焼き菓子ギフトに力を入れるつもりです。そのためには、まず販売環境を整えることから始める予定です。
というのも土・日や祝日などは、店舗の入口からショーケース、レジ前まで7〜8mをお客様が並んでしまい、生菓子も焼き菓子も買うのに時間がかかり、お客様にストレスを与えているんです。
近い将来に売り場のレイアウトを変えるリニューアルをしないといけないのですが、それまでの間、案内役として専任のパティスリーコンシェルジェを今春から置く予定です。焼き菓子ギフトのお客様だけ別のレジにご案内したり、ギフトの内容の相談に乗ったりします。
そうした販売環境が整えば、焼き菓子ギフトはグーンと伸びると思っています」
焼き菓子ギフトを主力商品の一つに育てようという倉内さんの戦略に、テックヨロズのクッキー成型機とクッキーカッターはなくてはならないものだ。これから、ますます威力を発揮することだろう。 |